花を咲かせる剪定は、花が終った直後に行います。休眠状態のあとに剪定すればその後の生育にダメージが少なくてすみ、だが、年が明け休眠を終えたら樹木の内部で休眠が溶け始めるのでその前までにすませます。
切り口を切ることで切り口から水が出てきたら、それ以降は剪定しないこととか樹木の種類によって花芽の付き方は違うので注意が必要。
この記事では大きく6つのタイプに花の付き方があることを紹介します。
落葉樹は冬に剪定をし、常緑樹は夏に剪定する!
剪定は、新芽の時期と花梅が形成される花芽文化期を除けば、ほぼほぼ1年中可能です、しかし、枝葉を切る剪定というのは樹木に大きな負担をかけるのでなるべく樹木への負担が少ない時期を選んで剪定をします。
剪定の適期の基本には落葉樹なら葉っぱが付いていない落葉期が良くて、樹木が休眠している時期なので多くの枝葉を切ってもその後の生育に影響を及ぼしませんので休眠があけるまでに剪定を行い、
常緑樹は冬の寒さを嫌うので暖かくなる4月ころが適期になり常緑広葉樹は樹勢が強い6から8月に行うとよく、針葉樹は冬に剪定を行うことで雑菌が入らないのでいいのですけどイヌマキやラカンマキ
などの寒むさによわい樹木は3月のお彼岸頃まで待って行うと良いです。
花木の剪定は花が終った直後に行う
樹木の芽は枝葉になる『葉芽』と花になる『葉芽』とに別れますが樹木の芽は元は一つで温度や日照時間、栄養状態などによって葉芽の一部が花芽に変化をしこの変化を花芽文化といいます。
花芽分化というのは充実した枝でなければおこりません、栄養状態が悪く貧弱な枝では花芽文化はおきませんので多くの花芽をつけるためには花芽分化が始まるまでに新しい枝が成長し充実させる必要が大切。
花芽文化が始まる時期は樹木の種類によって異なりますけど花が咲き終わった直後に剪定すれば新しい枝は充実し成長、やがて花芽文化します。
花後の剪定とはいつのこと
花木は花後に剪定するのが原則と言われるがこの花後と『花の咲き終わり』と捉えるのが一般的です。『花後の剪定』と使われているときには満開を過ぎてまだ、花が少し咲いている頃に行うことを指します。
枝数を増やし花芽が多く付く目的で花芽が付く新しい枝をきりもどし伸びだした枝を充実させて花芽を付けます。
樹木別花芽の付き方
春に伸びた枝に葉腋に花梅が付き翌シーズンに開花
新しい枝の各葉腋(葉の付け根)に花芽が付き翌年の春に開花する、長い枝よりも短い枝に
より多くの花芽が付きます。:剪定のポイントは12月下旬から2月上旬に花芽を確認しながら剪定します。長い新しい枝を 3分の一から2分の一程度残して切り戻しておくとここから短い枝が出て次の年に花芽をつけ 開花します。
剪定のポイントは12月下旬から2月上旬に花芽を確認しながら剪定します、長くて新しい枝を3分の一から2分の一程度切り戻しておくとここから短い枝が出て来て次の年に花芽を付け開花します。
ウメ・ロウバイ・マンサク・トキワマンサクユスラウメなど
その年に伸びた枝の先端に花芽が付き翌シーズンに開花
新しい枝の先端に花芽が付きます、先端に1から2芽の場合もれば2から3節まで花芽となる
場合もあります、いずれも翌シーズンに開花
:剪定のポイントは花が終わったらすぐに剪定して、次のシーズンの花芽が作られる前に
終わらせる、剪定は余分な枝を切ることで花芽をるける枝の充実を図ります。
冬の間は込み入った枝を間引きますが枝の先端を切ると花芽を落とすので注意しましょう
アオキ、ツツジ、ツバキ、サザンカ、クチナシ、ハナミズキなど
前年の枝に新しく短枝が出て来て翌シーズンに開花
前年伸びた枝の基部にごく短い枝が伸びだしその先端から次の1から2芽が花芽になります。
よくシーズンにその花芽からごく短い枝を出し先端に花を咲かせます。新しい枝から数えれば
翌々年の開花になり、その後同じ枝に3年位続けて花が咲きます。
:剪定のポイントは勢いよく伸びる新しい枝の先には花芽がつかないので、冬の間に
3分の一から2分の一程度を切り戻します。翌年この新しい枝の基部の方に短枝が
出て花芽を付けます。この短枝はごくわずかしか成長せず毎年花芽をつけるので
大切にします。
サクラ、ジンチョウゲ、ハナカイドウ、キイチゴ類、ボケ、ピラカンサ、モチノキなど
新しい枝の先に花芽が付き翌年その花芽から伸びた枝の葉腋に花が咲きます。
春から伸びた新しい枝の先端、あるいは1から2節に開花後から花芽が作られます。翌春
その花芽から新しい枝が伸びだしその枝の葉腋に花が咲きます。
:剪定のポイントは新葉が出る前の2月頃、枯れ枝や込み入った枝、徒長枝などの不要枝を
付け根から切り取って間引きます、このときに枝先はできるだけ切らないようにします。
ガマズミ、カキ、クリ、ナナカマドなど
あたらしい枝の先の2から3芽が花芽となり翌年そこから伸びた枝の先端に花が開花
晩春から初夏に咲く花に多い付き方です、開花後から作られる花芽は、冬を越した翌春に
新しい枝を伸ばしその先端に花が咲きます。
:剪定のポイントは花が終った直後に枝を切り戻し、夏以降は剪定を避けます。新葉が出る前の
2月頃枯れ枝や込み入った枝、徒長枝などの不要枝を付け根から切り取って間引きます。
春に伸びた新しい枝に花芽がつきその年の夏から秋に花が開く
春に、勢いが良い充実した新しい枝が伸びてくれば花芽をもって間もなく花が開きます。
冬の間にどのような切り戻し剪定を行っても花が開かないことはない
:剪定のポイントは花の終わりから春の芽吹きまでの間は花芽がないのでいつでも剪定が
できます。バラやサルスベリは冬に強く剪定するほど強い枝が出て来て立派な花が
開きます。
バラ、サルスベリ、ハギ、ムクゲ、キョウチクトウなど
まとめ
花を咲かせる剪定術なるものがあるとは、造園会社に入っていろんなところの樹木を見て知識を深めいろいろ調べているうちに剪定の時期は樹木の種類に応じて剪定時期を変えなければいけないことがわかりました。
また、寒い樹木にとっては休眠期と言われる時期にする大事なことがあることもわかり今後の樹木を扱うことに不安は全くなくなったことが誇りです。
樹木にとって四季に応じてすることしてあげなければいけないことがなんなのか・・・!
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