朝顔(アサガオ)は本葉10枚ころに新芽を取ることで脇芽が出て花数を増やすことができます。
アサガオは日本の夏の花として欠かせない伝統園芸植物。
この記事では、花数の増やし方、種採りの方法などを述べています。
アサガオの特徴
アサガオは寒さに弱く暑さに強い1年草植(参考:1年草植物とは)。
人々に愛されたアサガオは奈良時代に中国から持ち込まれたと言われています。
春、暖かくなってから種まきや植え付けを行い大きくなり夏から秋の初めころまで花開いてくれます。
アサガオは秋の初めまでの1年草、冬越しはできないです。
真夏の植物なので1日中お日様が当たるフェンスの縁とかに良いかもしれません。
アサガオの育て方
アサガオの好む環境
アサガオはお日様が大好き、1日中お日様が当たる所に植えます。
アサガオを植える時期は春になり、充分温度(生育適温20から25度位)が上がり暖かくなってきた頃(5月中旬から6月頃)。
地植えならアサガオは有機物の多い土を好み、よく育ちます。
鉢植えなら赤玉土と腐葉土を5:5で混ぜ合わせ、そこに川砂を少々混ぜるとアサガオに理想的な植床に仕上がります。
アサガオ|摘心・摘果
アサガオのツルを伸ばし放題にしておくと「頂芽優勢」に。
頂芽優勢になると、植物の頂点の芽の成長が脇芽の成長よりも優先される。
脇芽より優先されると花数もツルの数も増えなくなります。
ボリュームの少ないアサガオになってしまいます。
摘心することで花数や脇芽を増やすことができます。
アサガオの摘心の方法
アサガオの摘心の方法は
・本葉が10枚になったら、新芽をハサミで切り取ります。
・切り取った新芽の下から出てくる脇芽を3本くらい伸ばします。
・脇芽が成長すると、その脇芽から更に脇芽が出てきます。
・その脇芽の摘心はツルの伸びを見ながら摘心をします。
適度に摘心をすることで理想の花数を見ることができます。
鉢にアサガオを育て摘心をすることで花数を増やし真夏の花を楽しめますね。
アサガオ|種に傷つけ
アサガオの種は堅い。
そのままでは芽は出ません。
アサガオの種には”へそ”と言われる部分があり、そこに紙やすりを使って傷をつけ(白くなるまで)ると種の中に水分を浸透しやすくします。
アサガオの水やり
アサガオの水やりは朝の涼しい時間帯にたっぷりと水を与えます。
真夏の植物なので水キレには注意が必要です。
夕方に葉っぱが巻いて水キレを起こしているようなら夕方に再度水をあげます。
アサガオの肥料
アサガオの肥料は、植える時に緩効性肥料を施し、追肥として成長期と開花期に1週間に1回液体肥料を与えれば充分です。
アサガオの病害虫
アサガオの葉の裏に発生する害虫の代表はホコリダニ。
ホコリダニが付着すると葉が縮み成長しなくなります。
死滅させたいのであれば市販の薬剤。
取り除く程度であれば葉裏に水をかける方法もあるようです。
アサガオ|種の採取|醍醐味
アサガオの花が終わると、なにもない緑色の蕾だけが残り、内側に種が作られ熟していくのが見れます。
種を採取するタイミングは緑が茶色に変化し”がく”が反り返った時。
内側に黒い種が見えてくる時に、中から種を取り出す(確実に種を取るために袋をかぶせる)ことができます。
ちなみに僕は種取りをしたことはなく、是非種取りに挑戦することにします。
来年のために種を残すことが出来て茶封筒に乾燥させた種を入れ、防虫効果のために乾燥した唐辛子を入れ冷暗所に保存。
保存まで出来てこそ、アサガオを育てる醍醐味といえます。
アサガオの育て方|新芽切りで花数が増える?|記事のまとめ
アサガオは日本の夏を代表する1年草。
花数を増やす方法を知っていれば更にアサガオを育てるのが楽しくなります。
来年の種を取ることが出来てこそ、アサガオを育てる醍醐味が味わえます。